大西輝門 とは

大西輝門、徳永暁人、熊谷徳明、XL

愛内作品への大西輝門(おおにし てるかど)の初採用曲「pink baby's breath」

愛内作品への最初の採用曲は「pink baby's breath」(作詞:愛内里菜 作曲:輝門 編曲:寺尾広)であった。

 

これは、名探偵コナンのタイアップソングとして発売された「I can't stop my love for you♥」に収録されたバラード楽曲だ。

 

恋はスリル、ショック、サスペンス」以来2度目のコナン楽曲となった本作品は、オリコン2位を獲得。これと同時に、収録曲を作曲した terukado大西輝門)への注目が集まる事となった。

大西輝門 愛内里菜

輝門の提供した楽曲の中でもよく知られているのが、2003年の愛内里菜の「FULL JUMP」です。

愛内里菜は人気アニメ「名探偵コナン」とのタイアップでも知られているアーティストですが、「FULL JUMP」は2003年に発表した3rdアルバム『A.I.R』の中の1曲。

輝門は、このアルバムのほとんどの楽曲を担当しています。

 

「FULL JUMP」は日本テレビ系「THE BASEBALL 2003ワールドカップ」イメージソングとなり、当時はほぼ毎日のように耳にする楽曲でした。オリコンチャートでも1位を獲得しています。同じく輝門作曲の「空気」(『A.I.R』収録曲・シングルとしても発売)もともにオリコンのデイリーチャートで1位を獲得したため、シングル・アルバムの同時1位を獲得する快挙を達成しました。

 

愛内里菜のアルバム『A.I.R』にはこのほかにも、「釣りバカ日誌」「スポーツうるぐす」「三宅裕司のドシロウト」といったさまざまな番組とタイアップした楽曲が含まれており、そのどれもが輝門によるものです。

 

また、「XL」時代に大西輝門と一緒に活躍した徳永暁人が編曲に携わっている「Over Shine」(Terukado作曲)が収録されているところに、大西輝門徳永暁人との親交を垣間見ることができます。

 

大西輝門 愛内里菜

大西輝門 徳永暁人

 

 

愛内里菜×作曲家 輝門(てるかど)の出会い

2000年にデビュー曲「Close To Your Heart」(オリコン最高位19位)で歌姫として登場した愛内里菜は、その後数カ月スパンでシングルをリリース7作目にあたる「NAVY BLUE」でオリコン最高位2位を獲得する。


この当時、愛内里菜の楽曲は、同じ音楽レーベルGIZA所属の大野愛果が作曲を担当する事が多かった。

 

愛内は、2ndアルバム「POWER OF WORDS」制作にあたり、大野愛果一辺倒の作品路線からより時代を切り取る作品作りを目指し、新人作家を起用していった。

 

そこで起用されたのが、作曲家 輝門(terukado)こと大西輝門だ。

 

大西輝門は、GIZAの兄弟レーベルZAINレコードから、XLとしてデビューするヴォーカリストであったが、その作曲センスが認められ、傘下レーベルのアーティストへ楽曲を提供を行っている、若手作曲家であった。

 

その後、GIZAレーベル所属アーティストへも様々な楽曲提供を行うのだがいち早くその才能を見抜き起用していったのが、愛内里菜だった。

アーティスト 大西輝門

大西輝門(おおにし てるかど)がヴォーカルとして活躍していたロックバンドXLとは・・・

 

XLは、Vocal 大西輝門、Bass&Prog 徳永暁人、Drums 熊谷徳明(noriaki)の3人で結成したバンドです。XLは、デジタルサウンドを基調にしたところにテクニカルなベースやドラムが合わさる、テクノよりのサウンド。そうしたサウンド大西輝門の一種独特なハイトーンヴォイスが重なり、音楽上の遊び心すら感じられる何でもありのハイテンションなノリが生み出されています。

 

ストレートなポップスのメロディーにコンピューターサウンドが鳴り響き、テクノやロックなどがない交ぜになった自由奔放な楽曲で、何でもありの1990年代の音楽シーンを体現したバンドだったといってもいいでしょう。

 

XLのベースとプログラミングを担当した徳永暁人は、バンドの活動を休止したあと、3人組男性バンド「doa」のリーダーとして、Vocal、Bassなどを担当しています。また、自身のバンド活動だけでなく、他のミュージシャンのサポートメンバーとしても名高く、B’zのベース編曲なども徳永暁人の仕事のひとつ。さらに、ZARD「永遠」や倉木麻衣の「Feel fine!」の作・編曲、MISIAの「恋唄」や「Don’t stop music」などの編曲をサポートし、作曲家としても活躍している多才の人です。コーラスとして参加している曲も多数あり、クレジットに名前を発見することも多いでしょう。

 

XLのドラムを担当した熊谷徳明(noriaki)はもともと、「カシオペア」のドラムを担当していました。バークリー音楽大学を卒業した実力派ドラマーとして名を馳せ、現在では、フュージョンバンド「TRIX」のリーダーとして活躍しています。

 

XLはZAIN RECORDSから、1998年4月29日にフルアルバム「XL」を発表して、デビューを飾りました。デビューがアルバムという異例のかたちではありましたが、エネルギーや若さにあふれた作品として人気を集めることになりました。